京都に女王と呼ばれた作家がいた

「京都に女王と呼ばれた作家がいた」花房観音 著 (西日本出版社

山村美紗さんのことは、2時間ドラマの原作者ということと、西村京太郎氏のパートナーだった、ということぐらいしか知らなかった。祖父が「盲目の相場師」と言われた人だったとか、長谷川一夫と親戚だったとか、戦後、ソウルから引き揚げたとか、興味深い話が満載だった。62歳で帝国ホテルで亡くなっているが、トリックのアイデアがどんどん湧き出てくる人だったようだ。書くのが追い付かないような状態だったのか。

葬儀の喪主はご主人で、親族の席に西村京太郎氏がいらしたのだとか。ご主人も京太郎氏もその後再婚している。

山村美紗さんの小説読んでみたくなった。

著者は小説を書きつつ、バスガイドもされているらしい。著者のガイドするバスに乗ってみたい。